今回は、東京都三鷹市で堆肥のスペシャリスト 鴨志田農園の鴨志田純さんのもとで研修を受けさせていただきました。
今回は、鴨志田さんから都市農業経営について、コンポストの作り方、サーキュラーエコノミー、CSA(※)の取り組みなどを伺い、その後、実際の堆肥作りの現場も見学をさせていただきました。
上記写真の堆肥は、2週間前に生ごみ堆肥の2次処理を仕込み始めたものですが、ほぼ匂いがしなかったです。
温度は70℃前後でした。これも都市農業ならではですが、住宅地のど真ん中にある畑なので、近隣住民の皆様との関係上、匂いの問題にはかなり注意を払っているそうです。
畑は2.8反でありながら、大面積の農業に負けない農業収入を得ているとのこと。
付加価値をつけ、高回転で畑を回している、プロの現場を見ることができました。
参加者の皆さんと、実際に採れたてのトマト、キュウリを試食させていただきました。味がしっかりしており、非常に美味しく、付加価値の一端を垣間見ることができました。また、畑を回りながら鴨志田農園の代名詞、甘トウガラシもいただき、こちらも絶品でした。
都市農業の一つのケースとして、CSA(※)の取り組み、地域通貨の利用など、都市住民、地域との関係、人間関係の構築が非常に重要だと感じました。
また、生産者と消費者が、リスクを共有して対等な関係性を築き上げている仕組みはこれから先、日本各地で広がってほしい、広がらなければならない流れだと思います。
今回もこれまでとはまた違う都市農業の魅力に触れることができ学びになりました。
さて、次の都市農家研修も楽しみです!
※CSA:Community Supported Agriculture(地域支援型農業)の略で、生産者と消費者が連携し、前払いによる農産物の契約を通じて相互に支え合う仕組みのことです。
(参照:農研機構『CSA(地域支援型農業)導入の手引き』https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/063139.html)