こんにちは!
今回は、長野県長野市で農村ツアーを行いました。
今回の参加者は全員関東からの方で、都会と地域の違いを知るいいきっかけになった農村ツアーになったのではないかと思います。
それでは、振り返ってみましょう。
1件目は、りんご農家で研修を受けて2年目の【清水順吾】さんです。
もともとは都内でサラリーマンをしていたそうですが、地元長野市で就農しようと脱サラ。
そしてなんと来年の4月からは独立されるということでした。
初めにすでに借りているリンゴ畑を見に行きました
市街地から車で登って市街地との標高差300mのリンゴ畑。
この標高の高さが、寒暖差を生みおいしいリンゴを育てることが出来るそうです。
私たちが行った時期がちょうどリンゴの収穫の繁忙期ということで、大きなリンゴがたくさんなっていて非常に美しかったです。
収穫体験をした後、収穫したてのリンゴを、清水さんがその場で割ってふるまってくれた姿はまさにプロのリンゴ農家でした。
「うまい!!!」山に向かって思わず叫びたくなる美味しさでした。
清水さんありがとうございました。
2件目は、【小布施牧場】さんです。
コクのあるミルクを生み出すことで知られるジャージー牛の新鮮なミルクを使って、ジェラートとチーズを販売している牧場になります。
ご兄弟で経営をされており、酪農大学卒業の弟さんが牧場担当、元ホテルマンのお兄さんが販売担当と二人の強みを生かした経営をされていました。
代表は弟の木下荒野さんが勤めており、アテンドも荒野さんにしていただきました。
まず初めに、小布施牧場が運営しているカフェ“milgreen”に行きました。
コナラやクヌギ並木沿いにmilgreenがあり、かわいい外観のカフェで、1番人気のジェラートを食べました。
小布施と言えば栗!ということで、ミルク味と栗ミルク味のジェラートを頂きました。
本場イタリアからわざわざ取り寄せたジェラート機で作ったジェラートは最高でした。
こちらのミルクも栗も全て自社農場での生産とのことでした。
その後、牧場に移動し牛舎に行きました。
牛舎のイメージは臭そうなどありましたが、全く臭くないのです。
適正な家畜数、飼育、餌を与えることで「臭いがない」を超えて「いい香りのする」牛舎を実現することができるそうです。
木下さんありがとうございました。
3件目は、今回の宿泊場所 【アダムさんち】です。
イギリス人オーナーのアダムさんが築100年を超える古民家をリノベーションした民泊施設です。
元々、養蚕所だったところを、イギリスで“大工”をしていたアダムさんが和と洋を織り交ぜてリノベーションした素敵なお家でした。いくつもの顔をもつアダムさんにも注目です。
到着早々、時間も遅かったので夕食を頂きました。
2つ目の顔である、“元料理人”のアダムさんが作る料理は肉類、魚類不使用のベジタリアンメニューです。
一見量が少ないかな?と思ったのですが、非常に満足のいく料理でした。
中でも、ソルガムを使った料理(写真:黒い器のもの)はムチムチとした食感で格別においしかったです。
そして、このかわいらしい器たちは3つ目の顔“陶芸家”アダムさんによる作品です。
料理に合うような器が作りたいということから陶芸家になられたそうです。
また、使用している野菜も自分たちで育てているとのことで暮らしの中に「農」がありました。
参加者の皆さんと、今日あった出来事をお話しながら、暖炉で温まった古民家で就寝です。
アダムさんありがとうございました。
2日目は、アダムさんちの周辺散歩から始まりました。
山に入って車で15分ほど登ったところにアダムさんちがあるので、その景色は絶景でした!豚とヤギもペットとして飼っていました。
アダムさん特製のパンを食べ、次の農家さんの元へ向かいます。
アダムさんありがとうございました。
次の農家さんは、【信州松代みやざき農園】さんです。
みやざきさんにお会いした第一印象はオレンジ色のツナギを着ていたのでこの人消防士の方かな?でした(笑)
そんなみやざきさんはもともと関東で大手外食企業に勤めており、脱サラをして就農された方です。現在就農8年目です。
定期の個人宅配が主な販売先となっており、1か月に200セット以上販売されているそうです。
一番印象に残った言葉が、「僕とメールまたは電話でコミュニケーションをとらないと野菜セットが購入できないような流れにしている」です。
クリック一つで物が買える時代に、相手がどんな人かを理解し、人と人との繋がりを大事にするみやざきさんに惚れました。
みやざきさんありがとうございました。
今回長野市での農村ツアーを行いましたが、
生業として「農」と関わっている方、暮らしの中に「農」がある方など様々な「農」の形を発見することが出来た農村ツアーになりました。
皆さんありがとうございました。