こんにちは!
今回は、兵庫県丹波市で農村ツアーを行いました。
今回のツアーはまさかの前日からの大雪で畑も一面雪景色でしたが、その分貴重なお話をお伺いすることが出来ました。
それでは振り返ってみましょう。
1軒目は、丹波市でIターン就農して13年目の有機農家【たんぽぽファーム 岩元清志】さんです。
もともとは大阪でサラリーマンをしていたそうですが、29歳で脱サラして丹波市で就農。
丹波市春日町 婦木農場にて1年間研修ののち、2010年独立。30aからスタートし現在の経営面積は2.0ha。
就農当初は個人宅配、飲食店、朝市や個人宅配、ファーマーズマーケット等消費者に直接販売していたが、現在は契約栽培と委託販売が中心となっているそうです。
作付品目は年間約20品目。露地栽培の他、ハウスでの施設栽培も行っているとのことでした。
雪で露地の畑見学は出来なかった為、施設栽培、資材、機械類を見学させていただき農業経営の話を中心にお伺いすることが出来ました。
岩元さんありがとうございました。
2軒目は、丹波市春日町でUターン就農された【hope farm 小橋季敏】さんです。
大阪でのサラリーマンを経て2004年帰郷し実家のホープファームを継がれました。
小橋さんは2005年エコファーマー、2008年有機JASの認定、2010年野菜ソムリエの資格を取得され、2015年から丹波市有機の里づくり推進協議会・丹波市有機農業研究会・丹波市認定農業者会会長。2017年8月から丹波市環境創造型農業推進懇話会委員など地域の有機農業振興に大きく貢献されております。
地域の組織、グループに積極的に参加することで最新の情報を収集すること、地域と一緒になって農業をする事の重要性について教えて頂きました。
hope farmで販売されている〔千石黒豆茶〕の原料となる黒千石大豆の脱莢、選別作業を体験させていただきました。
こちらの黒千石大豆小橋さんのおじいさんの代から代々受け継がれていた種子を使って、小橋季敏さんの代で〔千石黒豆茶〕の加工品として販売を開始。普通の黒豆茶に比べると粒が小さい分大豆の表面積が増えるので黒大豆の香ばしい味わいがしっかりしており、冷えた体に染みわたりました。
また使い終わった大豆を使って黒大豆ご飯を土釜で炊いてくださいました。
小橋さんの話を聞いた後に小橋さんが生産した黒大豆と米、しかも土釜で目の前で炊き上げていただく。なんと贅沢な・・・。
もちろんめちゃくちゃ美味しかったです。
小橋さんありがとうございました。
3軒目は、東京からご夫婦で丹波に移住され、丹波市氷上町で2年前に就農された【丹波みの香ファーム 古谷浩二郎】さんです。
古谷さんは2019年に開校した全国初の公設民営の全日制有機農業大学校“丹波市立農の学校”の第1期生なんです!
就農時から40aの畑で年間約20品目の有機野菜を栽培しております。
あいにく丹波の雪は中々解けず、本来であれば綺麗に整列してニンジンの葉も雪の中。
一面雪の畑の前で夏の畑の様子などの写真を見ながら就農してからの作付けについてお話しいただきました。
新規就農したてで一番皆さんと近い存在な為、みなさんたくさん質問されていたのが印象的でした。
Iターンでどうやって農地を見つけたのか、学校に通いながら村付き合いをして地域の人から信頼されて農地を借りることが出来たとのことでした。
田舎は自分たちの住んでいる地域をみんなで整備、管理していくという考えがあるので都会から来ると中々ギャップがあるかもしれませんが、古谷さんはしっかり地域に馴染まれている様子でした。
古谷さんありがとうございました。
最後は丹波市山南町で就農された【竹岡農園 竹岡正行】さんです。
竹岡さんは大学卒業後、半年間 栃木県の無農薬栽培の野菜農家で研修したのち、丹波市で就農されました。
無農薬・無化学肥料栽培の野菜の生産・販売からスタートして2018年に法人化され、今では酵素温熱風呂、里山ようちえん、農家民宿、里山レストランと多岐に渡る6次産業事業を展開されています。
民宿やようちえん、酵素温熱風呂などの施設を見学させていただいてからレストランでどのようにしてここまで多岐に渡る事業展開を実現したのか、お話を伺いました。
竹岡農園さんの従業員や関わっている方はほとんどが女性であるというのが印象的でした。女性目線でやりたいことを竹岡さんがきっちり実現するそれの積み重ねで今の多岐に渡る事業が生まれているとのことでした。
農業というと男社会のイメージを持たれがちですが、ここは女性がバリバリ活躍している農家さんというところが見学に行かれた方も衝撃を受けていました。
竹岡さんありがとうございました。
今回は兵庫県丹波市での農村ツアーを行ないましたが、
就農したての農家さん、10年目の壁を越えられた農家さん、20年目になられる地域のリーダー的な農家さん、6次産業化されている農家さんと様々なステージでの現状や課題をお伺いすることが出来ました。
皆さんありがとうございました。